健康なお口は財産です。
むし歯になったり、歯を失ってからの治療より、予防が大切。
健康なお口でいるための院長からのアドバイスです。
 mini コラム1
お口の特徴と役割
お口の特徴は、体の内部がむき出しになっていること。自分からも他人からも内部が見えやすく、服などで隠すことができないため、結構目立つ部分でもあります。
また、お口や歯の役割は、食べることだけと思っていませんか。
お口には食べ物を噛み砕くほかに、呼吸をしたり、話したり、美しい表情をつくるなど、さまざまな役割があります。
呼吸には肺や心臓も大切ですが、空気が一番最初に入るのはお口。ここがきちんと機能しなければ、呼吸しにくくなりますし、お口の中がきれいでなければ、きれいな空気を体に送ることができません。
お口にトラブルがあったり、歯が欠けていたりしては、食べ物を噛みづらく、消化しづらいことはもちろん、きちんと発音できず、会話を楽しむこともできません。
せっかくきれいなファッションに身を包んでいても、お口にトラブルがあれば印象も悪くなります。
どれも何気ないことですが、健康なお口は、楽しく生きていくためにはなくてはならないものなのです。
mini コラム2
健康なお口でいるために、そのメリット
「ひどいむし歯になったら、そのままにして入れ歯にしてしまえばいいのでは」なんて思っていませんか。確かに失った歯を補う歯科治療は年々進化し、審美的にも優れた治療が可能になっています。しかし一番美しく、機能的で、理想的なのは、なんといっても自分の歯です。
食べ物を食べた時に感じる、温度や歯触りなどは、天然の歯や歯茎、神経があるからこそのもの。美味しいものを豊かに味わうことができるのです。
ご自分の歯は、失ってしまえば二度と生えてくることはありませんから、大切にしていただきたいのです。
お年を召された方は、食べ物を飲み込む際、食道ではなく気管の方へ入り込んでしまう誤嚥（ごえん）が多くあります。これから引き起こされた誤嚥性の肺炎で亡くなる方も少なくありません。しかし、お口の中が清潔な状態であれば、誤嚥性肺炎になる確率はグンと下がります。お口の健康は、時に命にもかかわります。
また、ご自分の歯や義歯などでも噛めなくなった方が、流動食や点滴での栄養補給になると、とたんに老いてしまうように感じるのは私だけでしょうか。
食べる楽しみは生きるエネルギーにもなるのです。
ご自分の歯の方も、インプラントや義歯にされた方も、お口の中を清潔にし、今ある食べる楽しみを、生涯にわたって感じていただきたいのです。
mini コラム3
はみがきのタイミング、コツ
朝、昼、晩の3回、それぞれ5分ほどの歯磨きが理想です。砂時計を置いてみるのも時間の目安になります。また比較的時間のとりやすい夜などは、テレビを見ながら、ソファでくつろぎながら、浴槽の中でなど、ご自身がリラックスできる場所で、歯磨きする習慣を作るのもおすすめです。
歯磨きのポイントは、むし歯になりやすい箇所である、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、歯の溝の部分の3つです。ここを意識して磨くと効果的です。単に長時間磨けばいいというものではありませんので、時々鏡を見ながらきちんと磨けているかチェックしてみてもいいですね。
また食後すぐの歯磨きはなかなか難しいものです。細菌が歯に付着した食物に集まるのが、食後1時間といわれていますので、食後1時間以内を目安に歯磨きを済ませれば、細菌の撃退には効果的と考えます。
歯磨き粉を使っての歯磨きは効果的ですが、市販のもので研磨剤が入りすぎているものもは歯を削りすぎてしまう場合があります。表示をよくご確認ください。歯を強くする効果があるフッ素入り歯磨きをおすすめしています。
※当院では、歯周病の方やご高齢のために歯磨きがしづらい方へおすすめの電動歯ブラシや、知覚過敏やホワイトニングに効果的な歯磨き粉、歯周病や歯肉炎など症状に合わせた歯ブラシなど、快適なセルフケアにぴったりのデンタルグッズを各種取り揃えております。詳しくは受付にてお問い合わせ下さい。
mini コラム4
大切なプロのメンテナンス
お口の中を健康に保つために、セルフケアは欠かせませんが、それだけでは足りません。プラーク（歯垢）が固まってでき細菌が繁殖しやすい歯石は、歯磨きでは落とせないからです。
歯のトラブルを防ぐには、歯科衛生士によるプロの定期的なケア「PMTC」(プロフェッショナルメカニカル ティース クリーニング)とセルフケアの両方が大切なのです。
「PMTC」は専門機器を使って、歯の表面をきれいにし、茶しぶやたばこのヤニなどの着色を取り除いたあと、歯石を除去、歯周ポケットの深さなどをチェックしながら、歯や歯周組織に異常がないかもチェックするものです。
当院のスタッフは2人とも国家資格をもつ歯科衛生士で、まさに「PMTC」の専門家です。定期的にプロのケアを受けていただくことで、むし歯や歯周病を予防し、お口の中を健康に保ちつづけることができます。お口の中に異常があっても早期に発見すれば体への負担も少なくて済むのです。
何より着色汚れや歯石をとると、歯が本来の白さになりますし、歯の裏側もツルツルになって気もちいいですよ。
お口のトラブルがなければ、自信をもって仕事やプライベートを楽しめると思うんです。定期的に美容室にいくような感覚で、お口の中を美しくケアしていただきたいですね。
mini コラム5
気になる症状があれば早めに歯科医院へ
歯のトラブルは「歯」そのものだけでなく、歯茎や歯根膜（歯茎の中に入っている歯の基部分）などあらゆる歯周組織が原因になっています。ひと言に「歯が痛い」といってもむし歯や知覚過敏、歯根膜の炎症、歯周病など考えられる症状はさまざまです。
飲み物を飲んだ時に歯がしみる、噛んだ時に歯に痛みがある、歯茎の腫れが気になるなどの症状はありませんか？これはお口からのSOSのサイン。
早期に異常を発見すれば、治療も、痛みも、費用の面でも負担を軽くすることができます。「そのうちに治るかも」などと安易に考えず、気になる症状があれば、早めにかかりつけの歯科医院へ行かれることをおすすめします。
また頭痛や耳の痛み、鼻詰まりのような症状も歯や顎が原因の場合があります。奥歯の痛みから頭痛が生じることもありますし、顎関節症は耳の痛みを感じることがあります。耳鼻科や内科で異常がなかったとしても、口腔内に原因がある場合も考えられるのです。当院では、メールでの相談も受け付けています。気になる症状について来院前にお尋ねいただいても結構です。
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