むし歯の治療(健康保険内)
むし歯とは、お口の中の細菌がプラーク(食物の残りや磨き残し)によって活発化し歯を溶かしてしまう病気です。むし歯の進行度によって痛みなどの症状が発生し、治療方法も進行度によって様々です。むし歯が歯の中心にある歯の神経まで及んでいなければむし歯の部分を削ってレジンやインレーといった詰め物を入れて治します。神経まで及んでいれば神経を根の先で切断する(神経を取る)治療を行い、その後詰めていきます。進行度によっては歯の保存が不可能で抜歯に至るケースもあります。神経を取った歯も二次的にむし歯になったり、根の先で化膿したりするので、症状がなくても定期的なチェックをおすすめします。
歯周病の治療(健康保険内)
歯周病とは歯の表面につくプラーク(歯垢)や歯石(プラークが硬くなって歯に付着したもの)が原因となる病気で、歯周炎と歯肉炎に分けられます。歯周炎は歯周組織が破壊され、膿が出たり歯が自然に抜けることもあり、外科処置が必要な場合もあります。治療は症状によりますが1〜2か月間で歯石を除去し、その後1〜6か月ごとの定期検診で歯周炎をコントロールします。歯肉炎は、歯周組織の破壊はありませんが、歯肉(歯茎)の炎症による出血や腫れなどが特徴で、歯石の除去やブラッシング、レーザー治療などを行い、2〜3回の治療で治癒します。放置しておくと歯周炎に進行しますので、早めの治療が大切です。
レーザー治療(健康保険内)
当院では、歯科治療に最も適するといわれているEr:YAG(エルビウムヤグ)レーザーを使用しています。レーザーを組織に照射することにより、表層の細胞を一層取り除く効果を利用し、小さなむし歯除去、歯周病の予防処置、口内炎・歯周病の消炎処置、知覚過敏処置を行っております。
※治療の際には、目を保護するための防護用グラスをかけていただきます。ペースメーカーをご使用の方はお申し出ください。
ホワイトニング治療(健康保険外)
歯科用の漂白剤で歯を白くする治療です。歯科医院で行うオフィスブリーチングと自宅で行うホームブリーチングがありますが、当院では、酸性度が低く漂白剤の体への刺激が少ないホームブリーチングを行っています。歯科医院で作った歯形に、寝る前にジェルを入れて装着し、朝起きた時に外すという2日おきの装着を4回行い、その後来院していただくものです。効き目はおよそ1年半ほど有効です。知覚過敏症状が出ることがありますので、その際にはご連絡ください。治療についてお気軽にご相談下さい。
【欠けた歯・失った歯を補うための治療】
クラウン、ブリッジ、義歯(入れ歯)、インプラント(人工歯根)が考えられます。当院では患者様のご希望に応じてこれらすべての治療を行っています。
クラウン
大きなむし歯を深く削った後などに被せる人工の歯のことで、一般的に「差し歯」と呼ばれるものです。治療には健康保険内と保険外があり、より審美的な要素の強いものは保険外になるものもありますので遠慮なくご相談ください。小さなむし歯にはインレーやレジン充填などによる詰め物の治療になります。 |
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義歯(入れ歯)
歯を失った部分を、歯科用プラスチック製の人工の歯と人工の歯肉で補う治療。部分的な義歯であれば義歯を支える金属のバネが必要ですが、両隣の歯をほとんど削ることなく作れるのが特徴です。金具が目立つなど審美的な問題や異物感、着脱の煩わしさ、噛む力が低下するという欠点もあります。健康保険を利用すれば比較的安価に作製できますが、歯科用プラスチック製のため、異物感を訴える方もいらっしゃいます。保険外になりますが、プラスティック部分を一部金属で作製して強度を増し、異物感を減少させることも可能です。
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ブリッジ
失った歯の両隣の歯を必要最小限削って型をとり、橋渡しをするように固定するものです。歯を失う前と同じような噛み合わせや形になり、噛み心地は義歯よりもはるかに優れているのが特徴ですが、両端の健全な歯を削ること、支えになる歯が負担過重になること、ブラッシングが多少しにくいことが欠点です。治療には健康保険内と保険外があり、より審美的な要素の強いものは保険外になるものもありますので遠慮なくご相談ください。 |
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インプラント(歯科口腔外科)
歯を失った部分のあごの骨に、チタン製のネジ(人工歯根・直径約4mm、長さ10mm程)を埋め込み、骨と人工歯根が結合した後に、差し歯を被せる治療。両隣の歯を削る必要がなく、違和感なく噛むことができます。外科的治療が必要であり、実際にインプラントで咬めるようになるまで数カ月かかります。健康保険適用ではありません。 |
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